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葬儀にかかる費用の平均金額と相場&内訳ごとに見た費用相場

葬儀の予算を決めるときに、まず相場を調べる人は少なくありません。また、見積もりと相場を見比べたいと考える人もいることでしょう。

今日は、葬儀にかかる費用の平均金額と相場に加え、費用の内訳を紹介します。内訳ごとに見た費用の相場も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

葬儀にかかる費用の平均金額・相場

まず紹介するのは、葬儀にかかる費用の平均金額です。

葬儀にかかる費用は、葬儀の種類によって異なります。

葬儀の種類は、
● 一般葬
● 家族葬・密葬
● 一日葬
● 直葬・火葬
● 社葬・合同葬
● 自然葬
と、実にさまざまです。

そこで、ここでは代表的な3つの葬儀「一般葬」「家族葬・密葬」「一日葬」について、費用の平均金額と相場をお伝えします。

1.一般葬の費用相場

一般葬とは、その名の通り一般的な葬儀のこと。

通夜から始まり、葬儀→告別式→火葬・骨上(こつあげ)と進むのが、一般葬の流れです。

「安心葬儀」の実施したアンケート調査によると、一般葬の平均費用は、およそ175万円でした(※1)。また、「いい葬儀」の実施したアンケート調査でも、一般葬の平均費用は約180万円という結果が出ています(※2)。

ただ、「いい葬儀」の回答にはお布施や戒名料といった寺院へのお礼が含まれていません。お寺へ支払う金額は宗派や寺院、地方などによっても異なりますが、相場としては15万円~30万円ほど支払うのが一般的です。

これらを踏まえると、一般葬の費用相場は175万円~200万円前後といえるでしょう。

 

2.家族葬・密葬の費用相場

続いて紹介するのは、家族葬・密葬の費用相場です。

家族葬とは、家族や親しい友人・知人だけで行う葬儀のこと。密葬と呼ばれることもあります。家族葬の流れは、一般葬と同じです。

「安心葬儀」の実施したアンケートによると、家族葬の平均費用は約120万円でした(※3)。また、「エンディングデータバンク」の実施したアンケートによると、首都圏の一都三県で行われた家族葬の平均費用は約110万円とのこと(※4)。

これらのデータを基に考えると、家族葬は110万円~120万円が相場といえますね。

 

3.一日葬の費用相場

続いて、一日葬の費用相場を紹介します。

一日葬とは、その名の通り一日で終わる葬儀のこと。「ワンデーセレモニー」と呼ばれることもあります。

一日葬の流れとして最も大きな特徴は、通夜を行わないことです。とはいえ、葬儀から骨上までの流れは一般葬と変わりません。

安心葬儀の実施したアンケートによると、一日葬の平均費用は約90万円でした(※5)。

また、「葬儀レビ」の実施したアンケートによると、一日葬の全国平均費用は約45万円となっています(※6)。ただ、「葬儀レビ」の回答にはお布施や戒名料といった寺院へのお礼が含まれていません。

先ほどもお伝えしたように、お寺へ支払う金額の相場は15万円~30万円ほどです。

お寺への支払いを含めて考えると、一日葬の費用は60万円~90万円ほどが相場と考えてよいでしょう。

では、これらの費用を細かく分けると、どのような内訳となるのでしょうか。ここからは、葬儀にかかる費用の内訳と、それぞれの相場を紹介します。

 

 

葬儀にかかる費用の内訳と相場

葬儀にかかる費用を細かく分けたものが、こちらです。

● 葬儀自体にかかる費用
● 飲食代、接待費
● 寺院へのお礼

では早速、それぞれの内訳と相場を見てみましょう。

1.葬儀自体にかかる費用の内訳と相場

葬儀自体にかかる費用を細かく分けると、
● ご遺体の搬送にかかる費用
● 遺体の安置にかかる費用
● 通夜にかかる費用
● 告別式にかかる費用
● 葬儀にかかる費用
● 火葬にかかる費用
などがあります。

具体的な内訳は、
● 霊きゅう車や祭壇などにかかる費用
● 遺体の搬送および送迎バスの運転手、式の進行を務める司会などの人件費
● 斎場や火葬場の利用料
などですね。

「いい葬儀」の実施したアンケート調査によると、これらを全て含めた金額の平均は約120万円となっています(※2)。つまり、葬儀にかかる費用のうち、葬儀自体にかかる費用が最も多くを占めるということです。

ただ、一般葬以外の葬儀を選択した場合は葬儀自体にかかる費用も抑えられる可能性が高いため、上記の金額はあくまで一般葬の相場と捉えましょう。

 

2.飲食代・接待費の内訳と相場

続いて紹介するのは、飲食代や接待費の内訳です。

葬儀中の飲食代や接待費とは、次のものを指します。

● 通夜で参列者をもてなす飲食代(通夜振る舞い)
● 火葬や法要の後に参列者やお坊さんをもてなす飲食代(精進落とし)
● 火葬中の待ち時間に出す軽食や飲み物の飲食代
● 返礼品
● 香典返し

「いい葬儀」の実施したアンケート調査によると、飲食代および接待費の平均金額は、いずれも約30万円でした(※2)。

つまり、飲食代と接待費の相場は30万円+30万円の合計で60万円となります。

なお、一日葬は通夜を行わないため、通夜振る舞いにかかる費用が発生しません。また、家族葬では、通夜振る舞いをなくしたり簡素なものにしたりすることで費用を抑える場合があります。

 

3.寺院へ支払うお礼の内訳と相場

最後に、寺院へ支払うお礼の内訳と相場を見てみましょう。

寺院へ支払うお礼に含まれるのは、
● 読経料
● 戒名料
● お車代、宿泊費
● 御膳料(食事代)
などです。

宗派や地方、戒名などによって相場は異なりますが、「安心葬儀」の実施したアンケートによると、家族葬で寺院に支払ったお布施の平均費用は約30万円であることが分かりました(※7)。

ただ、戒名料は宗派や戒名によって大きな差があり、その金額も5万円程度から100万円を超えるものまで実にさまざまです。そう考えると、寺院へ支払うお礼は最低でも20万円ほど用意しておく必要があると考えられます。

お布施に関しては一概に相場を計算できるものではありませんので、宗派や地方の違いなどもあわせて調べてみましょう。以前からお付き合いのある寺院であれば、問い合わせるのも1つの方法です。

 

まとめ

今日は、葬儀にかかる費用の相場と、費用を細かく見た場合の内訳や相場について紹介しました。ただ、ここで紹介した相場は、あくまでも平均金額を基に算出した金額です。希望する葬儀の形式や規模、宗派や地方によっても金額は大きく上下しますので、ご注意ください。

また、予算によっても適した葬儀の形式が異なります。一般葬以外の葬儀についてもしっかり調べ、実現したい葬儀を目指しましょう。

参考サイト