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終活で寿陵(生前墓)を用意する方法!お墓の種類と2つの手順を解説

お墓について考えることも、終活の一環です。生きている間に用意する自分のお墓を「寿陵(じゅりょう)」や「生前墓(せいぜんぼ)」といいます。もともとあるお墓に入るか亡くなった後に建てるのが一般的ではありますが、自分で自分のお墓を用意する人も少なくありません。

そこで今日は終活で寿陵(生前墓)を用意する方法について、2つの手順を紹介します。お墓の種類や価格の相場もお伝えしますので、今あるお墓に入れない事情がある人や、新たなお墓を建てたい人などは参考にしてみてください。

 

手順1.まずは「お墓の種類」を決めよう

終活の一環として寿陵(生前墓)を用意するなら、まずお墓の種類を知り、選ぶ必要があります。

一口にお墓と言っても、その種類は実にさまざまです。それぞれのお墓について、特徴や価格相場を紹介します。

種類1.家墓(継承墓・累代墓・代々墓)

家墓(いえはか)とは、その名の通り「家ごと」に建てたお墓のこと。前の世代から次の世代へと受け継ぐことから「継承墓」や「累代墓」、「代々墓」などとも呼ばれます。

墓石には「~家之墓」や「~家」といった彫刻があり、日本では最もオーソドックスなお墓といえるでしょう。

家墓の価格相場
家墓を建てる際の価格相場は、約50万円~200万円です。

 

種類2.夫婦墓

夫婦墓(ふうふはか・ふうふぼ)とは、その名の通り「夫婦」で入るお墓のこと。家墓とは異なり、夫婦墓は誰もお墓を受け継ぎません。そのため一定の年数がたった後、永代供養へと切り替わるよう事前に契約しておくのが一般的です。

子どもがいない夫婦だけでなく、「お墓のことで子ども達に迷惑をかけたくない」と考える夫婦にも人気があります。

夫婦墓の価格相場
納骨堂の利用を視野に入れた場合、夫婦墓の価格相場は約30万円~200万円です。

 

種類3.両家墓

両家墓(りょうけばか・りょうけぼ)とは、その名の通り「両家」のお墓を1つにしたもの。継承墓の一種で、何らかの事情によってお墓を受け継いでくれる人が途絶えてしまう場合には、選ばれることの多いお墓です。

一人娘が嫁に行った場合や両家のお墓をお参りするのが大変な場合など、両家墓を選ぶ背景にはさまざまなケースがあります。

両家墓の価格相場
両家墓を建てる際の価格相場は、約50万円~200万円です。

 

種類4.個人墓

個人墓(こじんはか・こじんぼ)とは、その名の通り「個人」で入るお墓のこと。夫婦墓と同じく、誰もお墓を受け継ぎません。

なお先ほどご紹介した「夫婦墓」も、「個人墓」の一種です。そのため「個人墓」も「夫婦墓」と同じく、一般的には一定の年数がたった後に永代供養へと切り替わるよう事前に契約しておきます。

個人墓の価格相場
納骨堂の利用を視野に入れた場合、個人墓の価格相場は約30万円~200万円です。

 

種類5.合祀墓(共同墓)

合祀墓(ごうしばか・ごうしぼ)とは、さまざまな家系の人と一緒に入るお墓のこと。「共同墓」や「合同墓」とも呼ばれます。永代供養をするために後から合祀した(他人同士のお骨を1つのお墓に合わせて入れた)場合の呼び名も、合祀墓です。

ほかには、身寄りのない人が親しい友人と同じお墓に入るケースもあれば、お墓の継承者がいない場合に個人墓を建てず最初から共同墓へ入るケースもあります。

合祀墓の価格相場
お墓を建てずに最初から共同墓へ入る場合を含めると、合祀墓の価格相場は約3万円~200万円です。

 

 

手順2.種類が決まったら「お墓の場所」を考えよう

どのお墓にするかを決めたら、今度は場所を考えます。

お墓の場所を考えるときは、まずどのエリアにするかを考えるのがオススメです。

エリアの候補としては、もしお墓の継承者がいるなら、その人が通いやすい場所を選ぶとよいでしょう。反対に、もしお墓の継承者がいないなら自分の好きな場所を選んでよいということです。

とはいえ、埋葬のときやお墓参りの際には必ず誰かが訪れます。定期的にお墓参りをしてくれそうな人がいるなら、その人が通いやすいかどうかも視野に入れてエリアを選ぶとよいでしょう。
エリアが決まったら「埋葬場所」を考えよう
大体のエリアが決まったら、次に考えるのは埋葬場所です。

埋葬場所には、
● お寺が管理する墓地
● 民間企業が管理する墓地(霊園)
● 公営の墓地(霊園)
● 納骨堂
などがあります。

それぞれの埋葬場所でかかる年間の管理費を下にまとめましたので、参考にしてみてください。

● お寺の墓地:0円~2万円程度(※寺によって大きく異なる)
● 民営の霊園:5,000円~1万5,000円程度
● 公営の墓地:2,000円~1万円程度
● 納骨堂:1万円~1万5,000円程度(※契約内容や永代供養かどうかで異なる)

お寺が管理する墓地に埋葬してもらうには、そのお寺の「檀家(だんか)」になるのが一般的です。

檀家とは、お墓の管理や法要・供養をお願いできる立場(家)のこと。檀家の支払ったお布施や支援金は、お寺の運営に役立てられます。

もしそのお寺でお世話になるのが初めてなら、おそらく申し込みの手続きや入壇料の支払いが必要です。

墓地に空きがあるかを含め、
● 入壇の必要性
● 手続きの流れ
● かかる費用
などを、お寺へ問い合わせてみましょう。

また、寿陵(生前墓)や特定の宗教を受け入れない墓地は少なくありません。受け入れてくれる条件についても、事前に必ずチェックすることをオススメします。

最終的には実際に場所を見に行き、「坂・階段の有無」や「駐車場からお墓までの距離」などを調べることも大切です。何となく気味が悪いと感じる場所や、管理が行き届いていない場所などはオススメできません。

ウェブサイトに掲載されている口コミ情報も参考にしながら、納得のいく埋葬場所を選びましょう。

 

 

まとめ

今日は終活で寿陵(生前墓)を用意する方法について、2つの手順を紹介しました。

もし寿陵(生前墓)を拒否されたら、予約の可否を調べてみてください。中には生前に予約できるお墓もあります。

お墓を生前に予約する場合は、予約したことを遺族となる相手に伝えるか、終活ノート(エンディングノート)に書いておきましょう。もしあなたが予約したことを知らなければ、予約したお墓ではない場所に埋葬されてしまうかもしれません。

お墓は決して安い買いものではありませんので、キャンセルとなると料金にまつわるトラブルが発生する可能性もあります。生前に予約する場合は、くれぐれも注意してくださいね。

 

寿陵(生前墓)を建てるメリット・デメリットについてはこちらの記事をご覧ください。

寿陵(生前墓)を建てるメリット・デメリット&2つの注意点を解説