納骨堂を選ぶ際、どのようなことを重視して選びたいと思っているでしょうか。費用や自宅からの距離、施設・納骨壇の雰囲気、など人それぞれに重視したいポイントがあると思います。
今日は納骨堂選びでチェックしたいことを6つの項目に分けてご紹介します。6つの中でどの項目を重視し優先したいかを考えると、希望の納骨堂を探す時の手がかりになります。是非参考にしてみてください。
目次
1.納骨堂を選ぶ際にチェックしたいポイントとは?
納骨堂を選ぶ時、確認しておきたいポイントを6つにまとめました。6つすべてが大事ということではなく、選ぶ時の基準軸を6つ示したようなイメージです。
例えば、自分が亡くなった後、家族や親族がお参りに来てくれる方であれば『通いやすさ』は大事なポイントになります。一方、自分が亡くなった後、お参りをしてくれる人が特に決まっていない場合、『通いやすさ』はあまり大事なポイントではありません。
その①通いやすさ
将来お参りに来てくれる人が通いやすい場所であるかを確認しましょう。お参りに来てくれる人の住まいの場所や交通手段を想定し、次のことを確認します。
<公共交通機関を使う場合>
・乗換え回数と所要時間
・最寄り駅やバス停からの移動手段(徒歩・タクシー)と所要時間
・徒歩が含まれる場合、坂道の有無や距離
<車を使う場合>
・専用駐車場の有無
・所要時間
・ルート内の道幅や渋滞しやすい道路が含まれていないか
その②お骨の収蔵数
お骨の収蔵数は納骨堂の種類やそれぞれの納骨堂によって変わってきます。一般的に、ロッカー式は1~4名、仏壇式は10名まで、自動搬送式は8名まで、が目安です。将来収蔵する人数を想定して探しましょう。
・お骨の収蔵数
・追加納骨に対応してくれるか
その③お参りの形式
お参りの際のスペースやお供え物について確認します。スペースが狭かったり、お供え物の自由度が低いとお参りの満足感が低くなることもあります。将来お参りに来てくれる人がどのようなお参りを望んでいるかを確認しましょう。
・お参りするスペースの広さ
・お参りの場所(お骨が安置してある場所の前、共有の参拝スペース)
・お供え物やお線香を持参する必要があるか
・お供え物を置いて帰っても良いか
・遺影や位牌を飾っておくことができるか
その④個別供養期間と期間後の収蔵先
永代供養付きの納骨堂では供養は永遠にしてくれますが、個別にお骨を安置してくれる期間は決まっているところがほとんどです。一般的には三十三回忌のタイミングで合祀(ごうし:お骨を骨つぼから取り出し他の人のお骨と一緒に一つの場所に納骨すること)されます。
・お骨を個別安置してくる期間
・期間が終了した時のお骨の収蔵先(収蔵場所、合祀されるのか・個別安置のままか)
その⑤宗旨宗派
納骨堂は宗旨宗派不問の場合がほとんどですが、一部の納骨堂では在来仏教のみ可など宗旨宗派の制限がある場合があります。
・宗旨宗派不問の納骨堂を希望するか
・納骨後の法要で宗派様式にこだわりがあるか(寺院経営の納骨堂では、その宗派の様式で供養が行われます)
その⑥費用
費用は納骨堂の種類や収蔵数・納骨堂の規模などによって幅があります。一般的な費用相場は、ロッカー式で15~50万円、仏壇式で100~200万円、自動搬送式で50~150万円、墓石式で150万円が目安です。
・予算に合っているか
・費用に見合った契約内容になっているか
・購入価格以外に必要になる費用はないか(お布施など)
2.購入前には必ず見学に行きましょう
納骨堂を購入する前には、多少面倒であっても必ず見学に行きましょう。ホームページやパンフレットに掲載されていた様子は完成直後のもので、現在とは様子がちがっているかもしれません。また、実際の納骨壇の様子や管理状況は実際に見てみないとわかりません。
見安心してお骨を預けられる場所であると確認してから購入しましょう。
見学の際は次のことを確認しましょう。
・掃除の状態(納骨檀のある場所、トイレ、参拝スペース、など)
・納骨檀や参拝スペースの雰囲気
・空調管理の状態(適度な室温に保たれているか)
・お年寄りが安心してお参りできるような造りになっているか(通路の広さ、手すり・階段・スロープ・エレベーターの有無)
・駐車場の広さ
見学の際は無料送迎のタクシーを手配してくれる場合もあるので確認してみましょう。また、実際にお参りすることを想定して車や公共交通機関を使って現地に行ってみるのも選ぶための良い材料になるでしょう。
まとめ
今日は、納骨堂選びでチェックしたいことを6つの項目に分けてご紹介しました。
納骨堂を探す中で、自分の希望をすべて完璧に満たしているところを見つけるのはなかなか難しい時もあります。そんな時は、最低限この項目だけは満たしているところを探す、優先順位をつけて探す、など少し見方を変えてみると新しい発見があるかもしれません。また、『百聞は一見に如かず』で見学に行ったらすんなりと自分の気持ちが決まる時もあることでしょう。
焦らず、じっくりと、自分にぴったりの納骨堂を探していきましょう。