国税庁は「平成28年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」という資料を公表しました。
公表された資料によると、平成28年分の贈与税の申告書を提出した人数は50万9千人でした。平成27年分の申告書を提出した人数が53万9千人でしたので、申告人員は前年に比べて5.4%減少しています。そのうち、贈与税の納税額がある人は37万1千人で、申告納税額は2,252億円となっています。
また、贈与税の申告のうち、暦年課税を適用した人は46万4千人、相続時精算課税を適用した人は4万5千人となっています。
過去10年間では、平成27年が贈与税の申告人員のピーク、平成26年が贈与税の申告納税額のピークとなっています。
平成27年に相続税の基礎控除の引き下げなどの改正が行われましたので、その対策として平成26年、平成27年に多くの贈与が行われています。平成28年は、件数、納税額ともに減少しているため、それらの対策が少し落ち着いてきているのではないかということが推測されます。